R4年度「夏のDigi田甲子園」の受賞団体が決定! 冬に向けた募集もスタート

2022.11.04 Update

スマートシティ まちづくり

R4年度「夏のDigi田甲子園」の受賞団体が決定! 冬に向けた募集もスタート

デジタル田園都市国家構想の実現に向け、各都道府県から選抜された市町村の取り組みを表彰する「Digi田甲子園」。内閣府はこのほど、令和4年度の「夏のDigi田甲子園」の16の受賞団体を発表しました。どの市町村でどのような取り組みが行われているのか、ご紹介します。

 

Digi田甲子園とは

Digi田(デジデン)甲子園」とは、政府が掲げるデジタル田園都市国家構想の実現に向けて、都道府県ごとに市町村の取り組みを選考し、その中から特に優れたものを内閣総理大臣が表彰するというものです。デジタル技術を活用しながら、地域の課題を解決したり、地域の暮らしの利便性を高めたり、地域の産業振興に役立てたりするといった観点から評価されます。

令和4年度「夏のDigi田甲子園」には、各都道府県の予選を突破した159件の取り組みが集まりました。7〜8月にかけてインターネット投票と有識者による審査が行われ、最終的な受賞団体が9月に決定しました。

 

R4年度「夏のDigi田甲子園」の受賞団体

令和4年度「夏のDigi田甲子園」では「実装部門(指定都市など、市、町村」の3部門と「アイディア部門」の合計4部門の上位4件が表彰されました。各部門の優秀賞は以下の通りです。

 

①実装部門(指定都市・中核市・施行時特例市)

優勝したのは、福岡県北九州市の「九州市DX推進プラットフォーム創設、北九州市ロボット・DX推進センター開所等による市内中小企業のDX支援の加速化」という取り組みです。

中小企業のDX化を支援するため、サポート企業やDX推進センターが連携し、現場派遣や人材育成などを通じて中小企業の生産性向上に貢献しました。補助金に頼らず、切れ目のない多彩な支援が実を結んだことで、模範的なモデルとして評価されました。

 

②実装部門(市)

山形県酒田市の「飛島スマートアイランドプロジェクト」が優勝しました。本島と離島を海底光ファイバーケーブルでつなぎ、スマートフォンで商品を注文できるスマートオーダーシステムを開発。また、小型のe-モビリティで商品配達を行う仕組みも導入しました。

高齢化や商店の少なさという課題をテクノロジーで乗り越えたことで、全国の離島やへき地の参考になる事例とされました。

 

③実装部門(町・村)

優勝したのは、群馬県嬬恋村の「観光・関係人口増加のための嬬恋スマートシティ」です。観光客の人流などのビッグデータ分析と、防災スマートシティとのデータ共有、クーポンなどのプッシュ通知でファンを獲得しました。

コロナ禍で影響を受けた観光業が活気を取り戻すために、全国の自治体で参考にすべき例とされています。

 

④アイディア部門

群馬県前橋市の「めぶくEYE:視覚障がい者歩行サポートシステム」が優勝しました。視覚障がい者のスマホカメラによるAI画像認識で障害物の情報を音声で発信するシステムと、市民が参加する共助プラットフォームをつなぐことで、視覚障がい者が自身の体験データを提供するという取り組みです。

デジタルの活用による「誰一人取り残されない社会」の実現の理想像として、障がいをもつ人も積極的に社会に貢献できるモデルとして評価されました。

(参考:夏のDigi田(デジデン)甲子園 結果発表|デジタル田園都市国家構想

 

 

「冬のDigi田甲子園」も募集開始

全国から多様な取り組みが集まった「夏のDigi田甲子園」の盛況を受け、令和4年度「冬のDigi田甲子園」の開催も決定しました。10月28日から12月20日までが応募期間とされています。夏と同様に、個性豊かな取り組みが集い、全国のDX化の加速に貢献することが期待されます。

(参考:Digi田甲子園|内閣官房ホームページ

               「制作:office SOTO 山下幸恵 Facebook